ローマの歌手ミシェル
ミシェル(Miscel、本名ミケーレ・チマート)という歌手の身の上については詳しいことがわかっていません。同じように歌手であった弟のアウレリオ・チマートの方は、ガブレ(Gabrè)という芸名で1910年代からよく知られていました。ミシェルの生没日は不明ですが、息子たちが音楽の道を歩むのをよく思っていなかったローマの家柄の出身であることがわかっています。ミシェルは1920年代半ばから1930年代後半まで活躍し、独特のレコードの実績を持っています。1936年には20曲を10枚のレコードに収録しました。いずれもが、毎年6月24日の夏至の日に聖ヨハネの祭としてローマで開催された、一種のローマ歌謡フェスティバルである「サンジョヴァンニ祭(Sagra di San Giovanni)」から来るものでした。あの年にコンテストに参加した曲がどれくらいあったのかはわかっていませんが、グラッモフォノラベルでレコーディングした20曲では、ミシェルは特に愛を歌っていますが、明らかにミシェルが支持していた、ファシズム政権の方向に従う社会や政治への批判が含まれていました。ローマの歌手であるミシェルの愛の歌に出てくるローマのモニュメントやおてんば娘の間に、大英帝国、エチオピア王、イタリアのエチオピア侵攻にイタリアに対して経済的制裁を課したジュネーブの国際連盟に対する言及がちらほらと見られます。
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2 - La maschietta
Autore: Bixio Cherubini Ruccione
Esecutore: Orchestra Olivieri Miscel
Casa discografica: Grammofono
Anno: 1936
3 - Se fa quello che se po'
Autore: Bixio Cherubini Frustaci
Esecutore: Orchestra Olivieri Miscel
Casa discografica: Grammofono
Anno: 1936
5 - Scarrozzata sentimentale
Esecutore: Orchestra Olivieri Miscel
Casa discografica: Grammofono
Anno: 1936
10 - Quanno e' domenica
Autore: Mariotti Martelli Neri
Esecutore: Orchestra Olivieri Miscel
Casa discografica: Grammofono
11 - Serenata sincera
Autore: Alessandro Derevitsky Martelli Neri
Esecutore: Orchestra Olivieri Miscel
Casa discografica: Grammofono