その他の音楽祭

その他の音楽祭

イタリア音楽は、一世紀半以上に渡り様々な舞台に立つことで、人々を前にその地位を確かなものにしてきました。中でも「サンレモ音楽祭」は世界的に有名ですが、その他にも競技形式の音楽祭がいくつかありますので、ご紹介します。イタリアの音楽祭の起源は、1800年代半ばのナポリに遡ります。ナポリのピエディグロッタの聖母の祭りでは、毎年ナポリ音楽の新曲が紹介演奏され、紹介されていました。19世紀末にはローマ、サン・ジョヴァンニにて、ローマ方言で書かれた曲のための音楽祭が開かれるようになります。その後ファシスト政権下では、出版社や企業家の協力を得て、その土地それぞれの地元の曲をテーマに頻繁に音楽祭が開かれ、人々の心を掌握しました。一方、1960年代は最もレコード産業が栄えた年代と言え、全国的に音楽祭が開かれてはレコード市場に活気を与え続けました。この年代にスタートを切った音楽祭には、カンタジーロ、ディスコ・ペル・エスターテ、フェスティバルバール、カストロカーロ音楽祭、ナポリ音楽祭、バラ音楽祭、アリッチャ・スコノッシューティ音楽祭、ゼッキーノ・ドーロ音楽祭などがあり、新たな音楽、そして新たなアーティストの発見の機会を人々に与える、重要な役割を果たしました。また、同時期に登場したテレビ放送が画面を通して人々に音楽を届ける一方で、音楽祭用大型車は地方を転々とし、一種の観光需要をもたらしました。1960年代に生まれた音楽祭の中には、ゼッキーノ・ドーロ音楽祭を始め現在にも残っているものがあり、外国人アーティストも招きながら、曲の古さ、新しさにこだわらず、イタリア音楽界を代表する有名な曲が演奏され、その伝統を受け継いでいます。また、音楽祭の発展は後援のレコード産業の発展に寄与し、関連曲のレコード販売や配信を積極的に行うことで大きな利益を生みました。
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